そもそも業務用のコピー機と個人で使用する家庭用コピー機にはさまざまな違いがあり、それぞれメリットも異なります。
業務用コピー機が優れているポイント、家庭用コピー機が優れているポイントに分けて、それぞれの違いを解説します。
目次
*1. 業務用コピー機のほうが家庭用コピー機より優れている5つの点
└1-1 印刷スピードが3〜4倍速い
└1-2 レーザー印刷なのでコストが3〜4倍安い
└1-3 A3以上のサイズや100枚以上の印刷も可能
└1-4 FAX、スキャナ、タッチパネルなど機能性が高い
└1-5 保証やサポートが充実
*2. 家庭用コピー機のほうが業務用コピー機より優れている3つの点
└2-1 本体価格が100万円以上安い場合も
└2-2 机の上に収まるコンパクトな本体サイズ
└2-3 解像度が高く写真の印刷が得意
*まとめ:低コストで大量印刷したいなら業務用コピー機!
まず、業務用コピー機のほうが家庭用よりも優れているポイントを紹介します。
業務用コピー機は、大量に印刷するために使用されることも多いため、印刷スピードが速いという特徴があります。特に印刷速度をウリにしている機種でなくても、業務用コピー機であれば1分間に60枚~80枚程度の印刷が可能です。
家庭用コピー機の場合、印刷方式にもよりますが、1分間で20枚以下の機種がほとんどです。
コピー機の印刷方式は、主にレーザーとインクジェットに分けられます。
業務用コピー機の多くはレーザーで、用紙1枚あたりの印刷コストは20円以下が目安です。
一方家庭用コピー機は、染料を紙に直接吹き付けるインクジェット方式が主流です。色の再現性の面では優れていますが、インクの消費量が多く、1枚当たりの印刷コストは60円~80円程度になります。
業務用コピー機は、A3などさまざまな用紙サイズに対応し、しかも各サイズの用紙をそれぞれ500枚以上同時にセットできるようになっています。一度に大量に印刷するような使い方でも、用紙をセットする手間を少なくできます。
一方家庭用コピー機では、対応している用紙サイズはA4までの機種が多く、同時にセットできる用紙は1種類だけ、枚数も50~100枚程度までとなっていることがほとんどです。
業務用コピー機の多くは、コピー機能だけでなくFAX機能やスキャナがついており、「複合機」と呼ばれます。家庭用コピー機にも、FAXやスキャナがついている複合機は存在しますが、家庭ではFAXは電話機の機能として使われることが多いため、複合機は少ないです。
また業務用コピー機はタッチパネルのついている機種が多く、操作性の面でも優れています。
家庭用のコピー機は一般的なメーカー保証や販売店の保証がついているだけですが、業務用コピー機にはメーカーの定期メンテナンスサービスがあります。
故障などのトラブルの際にもエンジニアが来て対応してもらえるので、安心して業務に活用できるでしょう。
次は、逆に家庭用コピー機のほうが業務用よりも優れている点を見ていきましょう。
業務用コピー機は、安い機種でも50万円~60万円台が主流で、高機能な複合機の中には100万以上のものもあります。しかし家庭用コピー機は機能が少ないということもあり、安いものでは数千円から、高機能な製品でも2~3万円から購入できます。
ただし印刷コストは業務用のほうが安いので、大量に印刷すると家庭用のほうが全体のコストは高くなります。
家庭用コピー機は机の上に載せられるサイズの機種がほとんどですが、業務用コピー機は高さが1メートルくらいになる機種が主流です。また排熱を逃がすためのスペースも必要になりますので、業務用コピー機を導入する際は置く場所をよく考える必要があります。
家庭用コピー機は解像度が高く、写真の印刷が得意なタイプが多いです。業務用コピー機はいろいろな印刷物に対応していますが、解像度はあまり高くない機種が多くなっています。
そのため、高画質な写真をきれいに印刷したい、という用途であれば家庭用コピー機のほうが向いています。
ただし通常のコピー用紙で印刷する場合、インクが滲んでしまい文字の出力がボヤっとしまう場合があるので注意が必要です。
業務用コピー機・複合機と個人向けの家庭用コピー機の違いについて解説しました。
業務用コピー機はいろいろな用紙に対応し、低コストで大量に印刷したい場合に向いています。
業務用コピー機と家庭用コピー機の違いをふまえて、自分の用途に合うコピー機・複合機を選択しましょう。
複合機NAVIでも家庭用コピー機からの業務用コピー機に替えたいので、というお問い合わせをよくいただきます。家庭用コピー機と業務用コピー機のランニングコストの比較等もお手伝いいたしますので、業務用コピー機・複合機の導入をご検討の方はぜひ一度お問い合わせください。